読書

すべてがFになる ―現実とは、天才とは、死とは

森博嗣作「すべてがFになる」を読んだ。犯人が誰かとか真相の重要な部分は言わないが、多少のネタバレあり。まずこの本の感想を述べてから、この本で提示されている問いについて自分なりに考えてみたいと思う。すべてがFになる (講談社文庫)作者:森 博嗣発売…

集団的無意識に対する闘争―村上春樹「1Q84」を読んで

村上春樹の長編小説「1Q84」を読んだ。最近小説を読んでなかったので、何かちゃんとしたものが読みたいと思っていたときに、古本屋でたまたまこの本を目にした。有名で題名は聞いたことがあったので読んでみようと思い、全6巻のうち最初の本を試しに買ってみ…

宇宙船地球号 操縦マニュアル ―未来への贈り物

宇宙船地球号 この言葉を聞いたことがある人は多いだろう。地球を一つの宇宙船に見立て、その中でうまく資源を活用し暮らしていこうという概念を説明するときによく使われる。しかし、その言葉がどこから生まれたのか知っている人は少ない。 今日は、「宇宙…