秋保 旅行記

1泊2日で秋保温泉に行った.秋保温泉は仙台にある温泉である.宮城では一番有名では?中学の同級生と行った.俺も含め5人.春休みでみんな暇だしね.

1日目

前日に荷物の準備とか全然しなかったので起きてからした.まあ,荷物と言っても,1日分の着替えと暇つぶしの本だけあればいいのでリュック一つに収まった.何か忘れ物をしているような...(フラグ).

昼頃仙台駅に集合.早く家を出て暇だったのでゲーセンや本屋で時間をつぶした.みんな集まったところで,宿までのシャトルバスに乗り込む.山道を40分ほど進むと宿に着いた.仙台にあるとはいえ,地方中枢都市の面影もないド田舎である.そもそも,仙台が広すぎるのが問題なのである.海から山まで全部つながっている.

チェックインを済ませて部屋に入ると,想像の3倍は広くてひっくり返ってしまった.

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眺めも良い.

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これめちゃくちゃお高いんじゃないの?と少し心配になった.俺は予定や代金を何も把握しておらず,すべて連れに丸投げしていた.すまない....まあ,普通の大学生だし,わざわざ高級な宿を予約したなんてことはないだろう(適当).

ここで忘れ物が発覚した.眼鏡ケースを持ってきたのに眼鏡が入っていないのである.風呂上りは眼鏡で過ごそうと思っていたが,これではコンタクトをつけなおさなければならない.目が疲れるし面倒だ.まあいいか.

まずは温泉に入る.最後に温泉に入った記憶は中学生の頃に遡る.実に久しぶりだ.普段は風呂を貼るのが面倒なのでシャワーで済ませているが,肩までお湯につかるというのはやはり気持ちがいいものである.露天風呂もあったのでそちらにも入った.雪が積もっていて非常に風情があった...なんてことはなかったが,寒い外気と熱いお湯のコントラストが非常に心地よく感じられた.

連れに勧められて,人生初のサウナに入った.中温と高温のサウナがあった.高温の方は扉を開いた瞬間死を感じたので,おとなしく中温の方に入った.それでもだいぶ熱い.これは暑いではなく熱いと表記するのが適切であると思われる.経験したことのない熱を感じていた.入ってすぐ,汗が体中から噴き出しているのが感じられた.ここまではっきりと感じられるのには驚いた.呼吸をすると熱気が肺を充満させ,そのうち息をすることすらつらくなってくる.(あとで調べて分かったが,口呼吸は内臓に悪いので鼻呼吸が推奨されているらしい.思い切り口から吸っていた.)これはいったい何度なのだろう,と思い部屋を見回すと温度計が見つかる.見ると,80度と表示されている.これはかなり意外だった.そんな温度ならすぐに体中火傷してしまいそうなものである.この温度で人間が1分以上生存できることに驚いているのである.

5分ほどたったのち,外に出た.非常に涼しく感じられる.脱衣所から浴場に入ったときは非常に蒸し暑く感じられたものだが,サウナから浴場に入ると涼しく感じられる.その後,冷水を浴びるのが作法らしい.怖いのでまず足に少量かけると,血管が急激に収縮していく感覚があった.思い切って全身にかけ,水風呂に使った.肩まで一瞬使ったのち,耐えられなくて外に出た.

ところで,高温のサウナの方は100度あるらしい.火傷を負ったり,体液が沸騰したりしないのか疑問だが,サウナでは,1.汗の気化熱によって肌の温度が奪われること,2.気体の熱容量は小さいので熱気は肌に触れてすぐに冷やされること,によってこのような心配はないらしい.

終わってみるとなかなか気持ち良いものである.長い距離を走った後の爽快感に似ている.これをサウナ―は「整う」と表現するらしい.知らんけど.

整ったところで,夕食の時間である.豪勢なバイキングである.昼飯を抜いておいてよかった.

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これはまだ序の口で,この後ラーメン,寿司,デザートなども食べた.

うまいものが無限に食えるほどの幸せはなかなかない.

その後温泉卓球をした.卓球をするのには課金が必要だったが,せっかく来たのでやりたかったし,何より,我々は中学で卓球部だったつながりなのである.卓球をやらねばなるまい.卓球にはもう何年も触れていないが,それなりに打てた.懐古の情があった.

部屋に戻り,だらだらとトランプをした.無論,敗者には罰ゲームがつくわけだが,俺としたことが大富豪で大貧民になり続けてしまったため,真っ先に罰を食らってしまった.1位の人の質問に何でも答えなければならないという,よくあるやつである.答えたが,このような恥辱は二度と味わいたくないものである.ただ,一度このような罰ゲームを食らってしまうと,それ以降のゲームでは特に失うものがないので気楽にプレイできる,という点では良かった.結局ほとんど全員が何かを暴露するまでゲームは続いた.

午前3時半頃に床に就いた.明朝は6時半ごろに起きる予定である.3時間しか寝れないのなら寝なくても大して変わらないし,むしろ寝たほうが眠くなるとも思ったが,一応寝た.

2日目

爆睡していた.6時半のアラームで起床した.あまりにも眠い.

初手で温泉に入った.相変わらず眠かったが,冷たい外気に触れて少し目が覚めた.

朝食もバイキングである.

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みな眠くてテンションが低かった.昨晩は酒が入っていたせいもあってか大分盛り上がっていたが,朝は葬式にでも行くような雰囲気になっている.

チェックアウト後,帰りのバスまで1時間ほど余裕があったので,その辺を散策することにした.近くに川が流れており,川沿いの遊歩道を歩いた.

水がとても澄んでいて美しい.底まで見渡せる.

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大きな岩がたくさんある.

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帰りはバスに揺られて1時間ほどで着いた.爆睡していた.

宿泊費は一人1万円.いい湯に浸かり,豪華な食事にありつき,広い部屋に泊まってこれならなかなか安いのでは.自分の普段の生活費半月分が1日にして消えてしまったが.