2年半付き添い続けた俺の相棒のラップトップ,そろそろ厳しくなってきた.バッテリーの持ちがかなり悪い(これは常に電源に刺してればよい話だけれど),全体的に処理が重くなっている気がする,何よりストレージがもうない.128GBしかないのですぐなくなる.今までは外付けのHDDにしばらく使わないファイルを移したり,断腸の思いでしばらく使わないソフトウェアをアンインストールしたり,クリーンアップを定期的に走らせて,残量の少ない歯磨き粉を絞り出すようにちまちまと食いつないでいたのだが,もう限界だ.
新しいパソコンを買おう.デスクトップの方がラップトップの1億倍かっこいいよなあ.そうだ,せっかくなのでこの機会に自作PCを組もう.自作PC,ずっとやってみたかったんだよな.
特に処理の重いゲームとか動画編集をする予定はないので,ローエンド~ミドルエンドあたりのいい感じのパーツを組み合わせてつくる.あまり大規模なものはできないが,ディープラーニングも走らせたいのでそれなりにちゃんとしたGPUも必要だ.
以下のサイトを特に参考にした.
パーツの選定
- CPU: AMD Ryzen 5 3600 with Wraith Stealth cooler 3.6GHz 6コア / 12スレッド 35MB 65W \27,480
- GPU: MSI GeForce GTX 1080 ARMOR 8G OC グラフィックスボード VD6193 もらった
- メモリ: TEAM DDR4 2666Mhz PC4-21300 8GBx2枚(16GBkit)デスクトップ用メモリ Elite Plus シリーズ \8,980
- SSD: Western Digital SSD 250GB WD Blue SN550 PC M.2-2280 NVMe WDS250G2B0C-EC \6,380
- マザーボード: ASRock AMD Ryzen AM4 対応 B450 チップセット搭載 ATX マザーボード B450 Steel Legend \9,473
- 電源ユニット: 玄人志向 80Plus Bronze 550W ATX電源ユニット KRPW-BR550W/85+ \5,333
- モニタ: I-O DATA モニター 23.8型 EX-LDH241DB \14,380
- キーボード: HHKB Professional HYBRID Type-S 英語配列/墨 もともとあった
- OS: Ubuntu 20.04 無料
合計: \72,026
CPU
Qiitaの記事のやつと同じ.CPUはIntelくらいしかないと思っていたが,AMDというメーカーがアツいということを最近知った.このCPUはコスパ重視で,安くてそれなりに良い性能のやつらしい.ファンは付属品で賄った.
GPU
もらった.ありがとうございます.ちょっとまってくれ.もらった後に調べたらとんでもない値段するんだが.怖くなってきた.大事に使います....
メモリ
32GBもいらないだろということで16GBにした.使ってたラップトップが8GBでそれで困ったことはないのでそれでもいいかもしれないが,大は小を兼ねるとも言う.こうして無駄遣いをしていく.種類はQiitaに載っていたのと同じ.Amazonでベストセラーになっていたのでとりあえずこれにしとけばいいみたいなところはありそう.
SSD
昔HDDのパソコンを使っていたが,今のSSDのパソコンに乗り換えてからその速度に感動した覚えがある.SSD,本当にすごい.
250GBで足りるかなあ.4TBの外付けHDDを持っているので巨大ファイルはそちらに入れるとして,入れたいソフトウェア一通り入れて250で足りるかはわからない.まあ少なくとも2年くらいは持つだろうし,足りなくなったら足せばいいしね.簡単に拡張できるのも自作PCの魅力.種類は適当に安めのやつにした.有名なメーカだしレビューも高いので大丈夫でしょう.
マザーボード
ATXかMicroATXかで迷ったが,値段はあまり変わらなかったし,特にスペースには困っていないし,拡張性や冷却のしやすさを考えてATXを選択.大は小を兼ねる.Qiitaの記事でも紹介されていたSteel legendにした.虹色に光るので最高.
電源ユニット
このスペックなら550Wあれば調べた限りだと大丈夫そう.
モニタ
適当に安いのにした.とくに画質にこだわりはない.ただ巨大モニタで作業することにずっとあこがれていたので大きめのを選んだ.
キーボード
バイト先でもらった.最高のキーボードです.名前が最高にイカしている.打ち心地もよい.コンパクトで,無駄なキーを省いたシンプルなデザイン.唯一の欠点としてはキー配置が独特なのでこれに慣れてしまうと他のキーボードが打てなくなる.そしてUS配列しか勝たない.僕はJIS配列のBack spaceの小ささとEnterキーの形の気持ち悪さが受け入れられない.
OS
Ubuntu.Linuxって最高にかっこいいと思いませんか.僕は思います.
組んでいく
step by stepの説明はしないのでそれを求めている方は冒頭に貼ったリンクを見てください.
今回使うパーツ.ケースとマザボが想像以上にでかい.MicroATXにしておけばよかったかもしれないと思ったが,ちゃんと机には乗ったのでセーフ.ちゃんと規格は確認しておこうね.
(お気づきだろうか,この時点でGPUがないことを....実はコンピュータのグラフィクスの仕組みを何一つ理解していなかったので,GPUなしでも動くと思っていた.GPUはあとで結局つけるつもりだったが,後回しにして組んでしまおうと思ったのだ.GPUなしで動くパソコンはCPUにグラフィクスが内蔵されているのであって,今回買ったCPUにはそれがついていない.この時点ではそんなことは露知らず....)
マザボにCPUを取り付ける.
右側の,銀色の小さい正方形がCPU.意外と小さいんだな.
メモリを取り付ける.
これがかなり怖かった.スロットにはめるときに結構力がいると聞いていたのだが,本当にこんなに力がいるとは思わなかったというレベルで力を入れなければならかなった.力を入れるとミシミシという音が聞こえてきて,不安に駆られながら一思いに押し込んだらちゃんとはまった.
SSDを所定の位置にはめ込み,マザボをケースに設置する.
その後電源ユニットを入れてごちゃごちゃと配線をする.
裏面
裏から飛び出ているのは電源ユニットの余った配線.電源ユニット,やたら太いコードがやたらたくさん生えていて,余った配線の処理に困る.着脱可能のやつもあるらしいが,今回買ったやつは着脱できない.初めてだとそういうこと分からないので,勉強になったねということで,次回また自作PCを組む機会があれば着脱可能のやつにしたい.
モニタをつないで,電源を入れる.
虹色に光ってとても良い.でもモニタはつかない.それはそうで,GPUがないから.このあと猛烈に調べてグラフィクスが内蔵されていないことを知った.俺は自作PCをやるには10年分くらい頭が足りていなかったようだ.
数日後,GPUを受け取り,さっそく組む.
画面が表示された.最高
あらかじめ作っておいたUbuntuのbootable USBを刺して再起動すると,Ubuntuのインストールが始まる.わくわく
完成!
写真だとサイズ感があまり伝わらないかもしれないが,体感クソでかいです.
で,この後さっそく使おうとしたら,WiFiもBluetoothもない.マザボについていると思っていたがついていないようだ.またか,ちゃんと調べようね.まあこれは大したことなくて,とりあえずスマホでUSBテザリングすればネットワークは使える.AmazonでUSBアダプタを買ったので,それが届けばすぐに使える.今回PCのパーツをいろいろ買ったおかげでポイントが山のようにたまったのでアダプタは実質無料で手に入る.
感想
思うようには進まなかったが,無事完成してよかった!
これでしばらくはストレージに悩まされずに済む.最大限利用してやるぜ.
今月は原付も買って,パソコンも買ったので,かなり散財してしまった.まあ,バイトでためていた分を今までほとんど使っていなかったし,去年の10万円の給付金も残っているので,耐え.しばらく大きい買い物はしないと思う.