関西旅行記 2022

2022/8/19 ~ 8/25 に京都・琵琶湖・大阪を主にバイクで周遊する旅に出かけたので内容を記す.

きっかけ

僕は生まれてこの方関西に行ったことがなかった.テレビや本などで見る京都や大阪は,現実感のないものであると同時に憧れの対象であった.ちょうど,行ったことのない外国に思いを馳せるように.特に京都は,日本の伝統文化や歴史が刻み込まれた街として興味を持っていた.

大学1年生の頃に,森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」という小説を読んだことが,京都に行きたいという感情を高ぶらせた.この作品の中で京都が醸し出す,異国情緒や浮遊感のようなもの,同時にどこかノスタルジックな雰囲気に惹かれた.いつか京都に行こうと心に決めた.

時は流れて大学3年生になった.2年生の頃から原付に乗っていたが,バイクへの憧れを抑えきれず3年生の前期で教習所に通い,バイクの免許を取得した.オンライン授業がメインの生活だったので,平日の昼間から教習を入れることができ,スムーズに教習をクリアすることができた.

去年バイトで貯めたお金がだいぶ余っていたので,免許を取ってすぐにバイクを購入した.いくつかネットで見つけた中古車を見て回ったが,最終的には見た目で一番心惹かれたものにした.

紹介しよう,相棒の ヤマハ MT-15 である.

そういうわけでバイクを得たので,今年の夏休みはバイクとともに旅に出ようと決意した.

行き先は迷いなく京都にした.

旅行前

旅行の1ヶ月ほど前から京都の予習を始めた.具体的には,京都に関する本や京都を舞台とした小説を読み漁った.なぜこんな事をしているかというと,今まで旅に行くたびに「もっとその場所の歴史や文化について調べてくればよかった」と思ってしまうからである.名所と呼ばれるところを見ても,いきなりただ見ただけではチープな感動しか生まれず,なんだかもったいない気持ちになる.そのような思いをするのが嫌なので,今回は旅先の歴史や文化を徹底的に調べて,得るものの多い旅にしようと思ったのである.また,その土地を舞台とした作品にも触れることで,「あ,この場所はあの場面で出てきたなあ」といった感動が得られることも期待している.

読んだ本とその感想を記そう.

  • 森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
    • いい話.言葉遣いがとても可愛らしくて素敵なのです.
  • 森見登美彦「四畳半神話大系」
    • 4つの話が入っている.主人公の大学生が,入学してすぐ入るサークルに4つの選択肢があって,どれに入るかによってその後の展開が変わっていく,という面白い設定.4つは独立な話なのかと思いきや,4つ目の話で一気に全部つながって爽快.
  • 小倉 紀蔵「京都思想逍遥」
    • 大学図書館で,京都に関する本を適当に調べてなんとなく手に取った本.京都にゆかりのある様々な文学作品と関連付けながら京都の街を歩く本.僕は全然文学の素養などがなく,なんだか難しい話をしているなあと思いながら流し読みすることしかできなかったが,読書案内にはなった.
  • 森見登美彦「宵山万華鏡」
    • 祇園祭の宵山を舞台とした物語.同じ宵山を舞台とした短いお話がいくつか並べられている.それらのお話は強く結びついているペアもあれば雰囲気を共有するだけでほとんど独立なものもある.同じものが様々な登場人物の視点から描き出される様子は万華鏡を見ているよう.夏の夜の匂いがする.
  • 森見登美彦「太陽の塔」
    • 森見登美彦のデビュー作.主な舞台は京都だが,タイトルにあるように太陽の塔も少し登場する.「夜は短し」や「四畳半」のように,拗らせ大学生が主人公で,もうこのときからこういうスタイルなんだな,という感じだ.
  • 森見登美彦「新釈 走れメロス 他四篇」
    • 日本近代文学の名作である (らしい.僕は知らなかった)「山月記」「藪の中」「走れメロス」「桜の森の満開の下」「百物語」を,舞台を京都,主人公を大学生としてリメイクしたもの.元ネタを知っているのがメロスしか無かったがどれも楽しく読めた.桜の森の満開の下だけシリアス味が強くて結構異色な感じがしたが,なんだかきれいなお話だった.走れメロスは馬鹿馬鹿しすぎてニヤケが止まらん.他のものも元ネタを読もうと思った.
  • 森見登美彦「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」
    • 京都に行こうかなあと思い始めた時期にたまたま本屋で見つけたので読んだ.森見作品に登場するいろいろな場所をまとめた観光ガイド的なものである.作品に登場するものだけなので,たとえば金閣寺とか清水寺とかのメジャーな場所でも取り上げられていない場合がある.今回の旅行計画はこの本を参考にして組み立てた.
  • 三島由紀夫「金閣寺」
    • 戦後間もない1950年に金閣寺が若い僧侶によって放火されたという実際の事件を題材にして,著者が犯人の内面を想像して事件に至るまでの過程を描いた.普段エンターテインメントとしてばかり小説を読んでいるので,こういうゴリゴリの文学は難しかったというのが正直なところではあるのだが,「世間や自分に嫌気が差して自暴自棄になりとんでもない破壊を行う」ときの心情がありありと描き出されていたのが怖かった.ちょうど少し前には,それが人間に対して行われた事件があったからなあ.
  • 井上章一「京都ぎらい」
    • 今から京都に行くのにこんな本を読むのも少しためらわれたが,一昔前に流行った本らしいので京都の悪い一面も見てみるか,と思って読んだ.京都には根強い地域差別があるらしく,中心部に住んでいる人は郊外の人を見下している,と郊外出身の著者が暴露する.その著者が京都をディスる本だ.しかしところどころ著者の郷土愛も顔をのぞかせ,ちょっと面白い.

リストアップしてみたらほとんど森見登美彦しか読んでいないことに気づいた.彼の作品は僕みたいな冴えない男子大学生には強烈に刺さる.

旅行前はずっとだらだら本を読んだりするばかりで,具体的な計画を立てるのをずっと後回しにしていたのだが,出発の3日位前になって流石に焦り始めて,細かい計画を立て始めた.天気予報を確認して,その日に移動したい距離などを考えながら計画を立てた.天気予報との兼ね合いで,行きたいと思っていたところに行けなかったりしたが (例えば,天橋立も行こうと思っていたが,そうすると雨予報の日にかなり長距離の移動をする必要が生じ,それは嫌なのでやめた),代わりに行こうと思っていなかったところにも行けるようになった (天橋立に行かない代わりに,京都市内を回る時間が増えた).あとは,今までずっと京都の話しかしていなかったが,せっかく関西に初めていくのでその周りにある琵琶湖や大阪も見てみようと思って計画に組み込んだ.結果的に割と満足の行く計画ができた.

行動記録

Day 1 (8/19)

朝起きて荷物をまとめる.前日に荷物はだいたいまとめておいたのであとは詰めるだけである.持ち物は3日分の着替え,タオル,暇つぶしの本,ノートパソコン,充電器,歯ブラシ,コンタクトの洗浄液.それらをリュックサックとバイクのリアバッグに詰める.リアバッグは小さめのものだが全部入った.服は,平たくするよりも丸めたほうが詰め込みやすい.

かなり少ない荷物でも遠くに旅行できるものだなあ
旅のお供

10時頃家を出発して,バイクで仙台港に向かう.天気は快晴.炎天下の中,長袖のジャケットを着て走るのは辛くなかろうかとバイクを買う前は心配していたのだが,杞憂である.走っている間は風が通ってとても涼しいのだ.

11時頃フェリー埠頭に着き,受付を済ませる.フェリーは想像よりもずっと大きかった.

今回は2等客室なので.他の人と部屋を共有して床で寝る.カーテンである程度仕切られており最低限のプライベートスペースは確保されていた.

カモメに見送られながら出港.しばらく外に出て海を眺めていた.遊覧船以外の船に乗るのは初めだ.視界いっぱいに海があるという経験は,飛行機の上からならあるが,海面に近いところから見るのは初めてだ.

遠くに見えるは牡鹿半島
GOD RAYS

船ではWiFiもなく暇なので,持ってきた小説や数学書を読んだり,気が向いたら外に出て海を眺めたり,というのを繰り返した.インターネットから隔絶されて本を読む以外の選択肢がないような時間,いいなあ.

夜はバイキングだった (写真を撮り忘れた).

旅行中は日の出ている時間を最大限利用したいので,普段しない早寝早起きをする.この日は22時には寝た.

Day 2 (8/20)

5時位に起きて日の出を見ようかとも思ったが,船だと眠りが浅く,7時位まで寝ていた.朝飯は売店で打っていたカップ麺で済ませた.到着まで本を読んでいた.

10時半ごろ到着する.この日は雨が降る予報だったのでそのつもりでいたが,幸い雨は降っておらず薄い雲がかかっているのみだった.

せっかく名古屋にも初めて来たのだから少し見物していこうと思い,愛知出身の友人に尋ねたところ「とりあえず味噌カツ食っとけばいい」と言われたのでとりあえず味噌カツを食べることにする.とんかつチェーンの矢場とんを目指して,名古屋の中心部までバイクを走らせる.

いままで日本の都会といえば東京と仙台しか知らないという狭い範囲で生きてきたので,名古屋の都会度を見て衝撃を受けた.もしかして仙台って田舎ですか?

大都会でした.ごめんなさい

矢場とんに入る.2,30分ほど行列に並んだ後ありつけた.猛烈な美味に脳が溶けて危うく脳味噌カツになるところだった.

この味噌ダレが最高に美味しいんですよ

腹ごしらえを済ませたところで,この日の宿泊地である琵琶湖沿いの都市・長浜に向かう.名古屋からバイクで2時間程度かかる場所だ.すでに述べたようにもともと雨予報だったため,あまり遠くない場所である長浜をこの日の宿に選んだが,降らなかったのでかなり余裕を持って移動できた.関ヶ原を経由するルートを取った.特に関ヶ原の戦いに興味があるわけではないので素通りしたが,所々に戦いの跡や石碑があった.

15時頃にはもう着いた.宿のチェックインは17時で,時間にかなり余裕があるので,そこから30分程度離れた彦根城を見に行くことにする.

彦根城は琵琶湖近くの小高い丘の上にそびえるお城である.離れたところからでも天守閣がはっきり見え,その壮大さに驚いた.思えば大きな城を見るというのはかなり久しぶりな気がする.小学校の修学旅行で行った会津で見た鶴ヶ城が最後かもしれない.

非常に蒸し暑く,歩いて回るには厳しい天気だったが頑張って歩く.天守閣や庭園を1時間ほど見物した.

近くに来ると結構小さく見えるが,遠くから見ると存在感がある

長浜に戻り,17時頃にこの日に泊まるビジネスホテルに到着する.この頃になって急に雨が強く降り出した.大雨警報が一帯に出たらしい.

少し待つと雨が小降りになったので,散歩に出る.とりあえず琵琶湖の方まで歩いてみる.琵琶湖のほとりに公園があったのでしばらく眺めていた.湖とは思えないほど大きい.今日の午前まで海にいたが,また海に戻ってきてしまったのかと錯覚してしまった.向こう岸ははっきりと見えず,ぼんやりと輪郭を現すのみである.

空と水って同じ色になるんだなあ

またしばらく歩いているとお城が見えた.こちらは長浜城である.天守閣の大きさでは彦根城のそれと遜色なさそう.

その後適当にほっつき歩いてラーメン屋で夜飯を食い,スーパーで酒とおやつを買って宿に戻る.AtCoder Regular Contestに出るか酒を飲むかの2択で30分ほど葛藤していたが,結局酒の誘惑には耐えきれなかった.宿では明日回る予定の場所の確認と予習をしたり,本を読んだりした.

この日行った場所

名古屋 → 彦根城 → 長浜


Day 3 (8/21)

6時半頃起きる.この日は回りたいところが盛り沢山なので,できるだけ早く出発する.支度をして7時頃には宿を出る.

朝から雨が降っていた.旅行に出る前に確認した天気予報ではこの日は晴れの予報だったので,青空のもと琵琶湖周回ツーリングができることを期待していたのだが,この日に予報を見ると午前いっぱいは雨らしい.雨が後ろにずれ込んでしまったようだ.仕方がないので合羽を着て走る.

まずはつづら尾崎展望台に行った.しかし何も見えない.......

本来であればそこの虚無に琵琶湖が見えたはず

次にメタセコイア並木を目指す.2.4km にわたって両脇にメタセコイアが植えてあるという道路である.

流石に琵琶湖だけあって,ツーリング中と思われるバイクとよくすれ違う.すれ違う際によく手を挙げられたり軽くお辞儀をされたりしたのだが,ライダーの間にはすれ違うときにこのようにして挨拶をする習慣があるらしい.調べてみたら「ヤエー」と呼ぶらしい.何だそれ.でも,挨拶というのは気持ちの良いものだ.楽しいので僕もやるようにした.

琵琶湖に沿って南下を続けていく.靴の中までずぶ濡れになり,かなり最悪だったので靴下を脱いだ.靴ずれを起こさないことを祈る.しかしそのうち雨がやみ,青空も見え始めた.

白髭神社のそばを通る.停まっていないので写真はないが,琵琶湖の中に鳥居がある神社であり,「近江の厳島」と呼ばれているらしい.そこでは海水浴ができるらしく,鳥居の周りを泳いでいる人が多くいた.

更に南下を続け,大津から比叡山を越えてついに京都に入った.早く出発したことと,雨だったので展望台をさっさと引き上げたことにより,予定より1時間ほど早い到着となった.京都は2日後にもまた訪れるのだが,中心部はその日に見ることにして,この日はちょっと離れたところにある場所を見るつもりである.最初の目的地は金閣寺だ.

金閣寺に向かう途中,京都の街で衝撃的なものを目撃した.お坊さんが袈裟姿のままスクーターで疾走しているのだ!それも1人どころではなく,2,3人は見かけた.ただこのことを山形出身の母に話したら,そんなのは珍しくもないだろうと言われた.山形でもいたと.宮城では全く見ないのだがなあ.

あとは,京都の街は全体的に色が落ち着いている.コンビニも,ガソリンスタンドも,スーパーも,全部くすんだ色を基調とした色使いになっている.

11時頃金閣寺に到着.観光客はいたが,そこまで多くはない.通常であれば外国人観光客でごった返すらしいが,某によりほぼ日本人だけになっている.まあそちらのほうが見やすくて良いので,思いがけないメリットが某にもあったというわけである.入ってすぐに,金ピカの建物に出迎えられる.

想像以上に金ピカだった.黄色とかではなく.金属光沢のある金色である.落ち着いた雰囲気の庭園の中で異彩を放つ金色の建物には全く現実感がない.この庭園と金閣は極楽浄土をイメージして作られたというが,確かに納得させられる.

予め三島由紀夫の「金閣寺」を読んでおいたので,それに関連して色々と思うところがあった.金閣寺が焼かれたときは,今のような金ピカの姿ではなく,金箔の剥げ落ちた姿であったらしい.主人公が,幼い頃から金閣寺の美しさを父親から散々聞かされるが,実物を初めてみたときに幻滅する,というシーンが印象的であるが,今のような黄金に輝く姿を見たらその反応は違っていたのだろうか......?その反応が異なれば結末もまた異なったのだろうか......?そして何より,彼は「美というものを根本的に破壊する」ことを目的として金閣を焼いたのに,それが原因で金閣が今のようにより一層美しい姿になるというのはものすごい皮肉であると思うのである.一時的に金閣が消えたことは多くの人の心に強烈な印象を植え付けたであろうし,その点において彼の目的はある程度達せられたのかも知れない.しかし金閣を根本的に破壊することはできなかったのである.それが物理的になくなっても,金閣という概念が残っている限り,その物理的な姿はまた蘇る.逆に,概念が一度消えてしまえば,その復元は難しい.話者の非常に少ない言語の母語話者が絶滅することが憂慮されていると聞いたことがある.初めてそれを聞いたとき,恥ずかしいことに僕は「別に誰も困らないのでは」という感想しか抱かなかったが,言語固有の概念が不可逆的に消滅してしまうことは大きな問題なのかもしれない.僕は,概念になりたいと思った.

金閣を一通り眺めた後,近くの龍安寺へと移動する.石庭で有名なお寺である.

写真で見るとエリアシングで変な筋が見えてウケる

大小15個の岩と砂利からなるこの石庭は何を表しているのかわかっていないらしく,すべては鑑賞者の解釈に委ねられている.僕もなにか考えてみたがとりとめのない雑多なイメージが浮かぶのみである.例えば岩が原子核でその周りを取り囲む砂利の模様が電子軌道に対応しているように見える.古代ギリシャの哲学者デモクリトスは紀元前400年頃にしてすでに原子説を提唱していたから,昔の人でも天才をもってすれば世界が原子で構成されていることに思い当たることも不可能ではない.悟りを開いた聖者ならばなおさらのことであろう.この石庭の作成者はこの石で極小世界を表現していたのかもしれない (適当).あとは古事記で矛を海の中に突っ込んで,そこから滴る水滴が島となって日本列島が作られたという話も思い出した.岩が島で,その周りの模様が波紋的な何かに対応する.ただそれはどちらかというと神道の話なので仏教は関係なさそう.まあ宗教を超えた普遍的なイメージが存在する可能性もある (適当).

禅はエアプなので適当に思ったことを言うが,禅というのは物事をはっきりさせることを嫌い,曖昧性を残しておくことが多いと思った.禅の公案とか何言っているかわからないし.この石庭もしかり.受け手の解釈に現れるその人の内的世界に目を向けることが目的なのではないだろうか.しかし,それが正しければ,禅がそういうものだと割り切ることも禅の精神に反することになり,もう何も言えなくなるのでこれ以上何も言わないことにする.

石庭を見終わって13時頃.お腹が空いたので,境内の中にある料理店である西源院を訪れる.庭園を眺めながら湯豆腐を食べた.肉食を禁止する仏教のお寺では,肉の代わりに豆腐が好んで食べられたそうだ.あっさりとした味で美味しかった.

どうでもいい話をすると,店を出るときに「おおきに」って言われておお〜ってなった

だいぶ時間に余裕があるので,これまた近くのお寺の妙心寺に行く.京都,寺が多すぎる.ただ実は明治になってから寺の領地の大半が政府に取り上げられたらしいので,昔はもっと広い領域が寺だったらしい.そんなに寺だったら,人間が住む場所どこにも残ってなくないか?

妙心寺では,大きなお堂の天井に書いてある巨大な龍の絵 (撮影禁止なので写真はないがググれば出てくる) や,僧侶たちの生活空間の跡の展示を見た.大きなかまどでたくさんの料理を作ったらしい.

その後写経体験をした.禅というものに少しでも触れてみたかったのである.般若心経が灰色の文字で薄く書いてあるところを筆ペンでなぞるという感じである.1時間ほどひたすら写経をしていた.足が猛烈にしびれたというのが一番の感想だが,写経している間はいろんなことが心に浮かんできて,自分の心の中が見えるような感じは少しはあった.ただ自分の心の中など恥ずかしくてここに書けるものではないので書かない.

妙心寺にいる途中で土砂降りになった.金閣寺や龍安寺を見ていたときはきれいに晴れていたのに.またしてもバイクを雨ざらしにしてしまい,かなり申し訳ない気持ちに.

金閣寺の一帯を離れて,次に向かったのは嵐山.きれいな紅葉が見れることで有名な場所である.今は紅葉は見れないが,それでも美しい自然が感じられる.いつの間にかまた晴れた.16時頃着く.

昼下がり,雨上がり,山に霧

近くは土産物屋や飲食店が立ち並ぶ風情ある通りになっており,多くの浴衣姿の観光客が歩いていた.

近くには竹林があり,その中をいい感じの道が通っている.

実は嵐山に来た目的は,竹林の小径にある某アニメの某名シーンの場所を訪れるためである.

こんなところに来たら,告白の1つや2つしたくなるよな.わかる.

帰りがてら食べ歩きをした.抹茶桜アイスやゆばチーズを食した.また,この日泊まる大阪の友人宅で飲むための酒を買った.

食べかけで見苦しいのはご愛嬌
人気商品らしい

18時頃まで見物をしたあと,大阪・堺の友人宅まで移動する.2時間ほどの道のりである.車が多いのはカスだったが,大きい道路が入り組んでいるところをバイクで走るのはなかなか疾走感があって楽しかったところもあった.

2年半ぶりくらいに再会した友人と酒を飲みながら近況などを語った.酒を飲みまくっていたら1時位になってしまったが,次の日も早く出たいので寝る.

この日行った場所

長浜 → つづら尾崎展望台 → メタセコイア並木 → 白髭神社 → 金閣寺 → 龍安寺 → 妙心寺 → 嵐山 → 堺

(宿泊地をマップに貼るのは流石にまずいので,堺市役所にしておいた)


Day 4 (8/22)

8時頃に起きた気がする.洗濯に失敗するなどして時間をロスしたため,家を出たのが10時頃.この日は友人と大阪観光である.最初に向かったのは太陽の塔がある万博記念公園.結構遠く,1時間ほど電車に乗った.

駅を出てすぐ,ビルのガラス窓に映る異様な物が目に入る.反対側に目をやると,巨大な塔が屹立しているのが見える.なめらかな曲線的な体と鳥のような顔,そして最も強い違和感を感じさせるのが腹にあるもう一つの歪んだ顔.一体全体なにを思ってこのようなものを作ったのか.......

スケールが分かりづらいんですが,バカでかいです
背面も

「なんじゃあこりゃあ」と彼らは言うことであろう.しかし,それで満足して太陽の塔の前を立ち去り,「あれは確かにヘンテコなものであった」と吹聴するのでは足りないのだ.「あれは一度見てみるべきだよ」なんぞと暢気に言っているようでは,全然,からっきし,足りない.
もう一度,もう二度,もう三度,太陽の塔のもとへ立ち帰りたまえ.

―森見登美彦「太陽の塔」

どうやら中に入れるらしい.太陽の塔に中身が存在したなんてこのとき初めて知った.中に入ると最初に禍々しい仮面や像の群れに迎えられる.万博当時に展示されていたものの一部を集めたものらしい.

幼子を連れた家族が居たんですが,子供は泣いていました.年齢制限を設けたほうがいいと思います.

太陽の塔の内部の中心にあるのは「生命の樹」である.高さでいうと太陽の塔の腹の顔のあたりまで木がそびえており,生命の進化の順番に沿って様々な生物が木の上に鎮座している.

色使いがグロテスク

上の方は写真撮影が禁止されているので写真はないが,太陽の塔の腕の中も見ることができる.鉄筋がリング状に配置されており,宇宙船の中にいるかのような感覚になる.

太陽の塔の中は外見に負けず劣らず異様な空間であった.

......太陽だけに.

2025年にも関西で万博をやるらしい.この日太陽の塔を見て,万博というものに興味が湧いた.まだしばらく先の話であるが見に行ってみたいと思った.

ところで,夏が撮れた

昼ごはんを求めて,道頓堀に行く.人でごった返していた.例のグリコサインを確認した後,食べ物を求めて通りを歩く.とりあえずたこ焼きを食べておく.


左半分が塩で右半分がソース

この通りを歩いていて気づいたことは,店の見た目の主張が激しいことである.特大の動くカニだとか特大のたこ焼きのオブジェだとか特大の龍とかが店頭に置かれており,壮観である.テンションが高いなあ.なんでこうなった?

歩いていると,ひときわ大きな声で客を勧誘しているところがあり,何かと思って見てみると今からお笑いライブをやるという.せっかく大阪らしいイベントに遭遇したのでこれは見るしかないだろう,と言って見に行く.お笑いはテレビやYouTubeでしか見たことないので新鮮だ.会場は建物内部の小さな部屋で,ステージの前にパイプ椅子が並べられている.10分ほど待っていると始まる.30分のライブで,5人が思い思いの芸を披露する.色々なタイプがいた.落語の人,漫才の人,フリップを使って喋る系の人など.......下品なネタ (卑猥な感じというより小学生が喜びそうなネタ) やほぼ顔芸みたいな漫才や無駄にクオリティの高い声真似などなど,30分間とても楽しんだ.

躍動感

テンションが高いなあ.

その後お好み焼きを食べた.目の前で焼かれる感じだった.特に派手なパフォーマンスがあるとかそういうわけではないのだが,焼くのを見るのは面白かった.肉やらホタテやら麺やらいろいろはいっており美味しかった.

また移動する.今度は大阪城を見る.彦根城は丘の上にあったが,大阪城は市街地に存在している.天守閣が彦根城のそれに比べて圧倒的に大きくてびっくりした.彦根城は丘の上にある分天守閣が小さくても存在感が結構あったが,大阪城は天守閣の大きさだけで勝負している感じがあった.城にも色々タイプがあって面白いということを知れた.天守閣には入らず外から眺めるだけにした.歩き通しで流石に疲れてきたので.

最後に,通天閣を見に行ってついでに夜飯を近くで食べることにした.天王寺駅で降りると,飛び抜けて背の高いビルが見える.あべのハルカスである.

ごめん仙台,大阪もずっと都会だ

「高いビル = 都会」という思考がもう田舎者なのかもしれないなあ.

駅からしばらく歩くと,飲食店や居酒屋,レトロなゲーセンが立ち並ぶ風情のある通りがある.新世界である.これは比喩ではなく,実際にそういう地名なのである.変な名前だなあ.道頓堀同様,主張の激しい見た目の店がごちゃごちゃと並んでおり,stereotypical な大阪が見れて面白かった.その通りを歩いていくと通天閣が見える.結構小さい.

夜飯を新世界で食べることにする.串カツ屋がたくさん立ち並んでおり,無性にハイボールを飲みながら串カツを食べたい気分になったので,串カツ屋を適当に選んで入る.某の影響で,二度漬け禁止ソースではなくてかけるタイプのソースになっていた.が,そんなことはどうでも良いと思わせてくれるほどうまいのである.ハイボールと猛烈に合う.

この日は午前からずっと歩いており,汗で服がびしょびしょだし,疲労で足が崩れそうである.ところで,「AでBがCである」という構文を見ると,「『BでAがCである』ではないか?」と疑ってしまう.意味が全然違うが,早口で言われたら気づかない間違いなので.友人の歩数計によるとこの日は20km以上歩いたらしい.猛烈に眠いし次の日も早く出たいので早めに寝る.

この日行った場所

堺 → 太陽の塔 → 道頓堀 → 大阪城 → 通天閣 → 堺

(バイク移動ではないのでマップはなし)

Day 5 (8/23)

6時半頃起きる.荷物をまとめ,友人に別れを告げて7時頃に出る.泊めてくれてありがとう.

京都に向かう.今日は「森見登美彦の京都ぐるぐる案内」を片手に京都観光である.道路がかなり混んでおり,2時間半ほどかけて京都に着く.

最初は伏見稲荷.写真で見てどんなものかは知っていたが,本当に鳥居が立ち並んでいるのには圧倒された.なんで,こうなった?

遠近法

なんで,こうなったかというと,信者が鳥居を奉納していたらいつの間にかこうなったらしい (そんなことある?).いまでも鳥居の奉納は続いており,建設中の鳥居があった.

おみくじを引いた.微妙すぎる.てかこんなの初めて見た.

「折角生れて来た一生を誤らぬようによくよく考えよ,今は神に祈る外はない」

ボロクソな言われようだが,「後吉」と書いてあるところに優しさを感じる.

「おもかる石」というものがあった.願い事をした後に石を持ち上げ,思ったよりも重かったらもっと努力が必要である,という石である.そう言うからには結構重いんだろうなと思って持ち上げると,その想像を超えて重かった.

そのまま鳥居をくぐり続け,稲荷山を登る.いつまで歩いても全然鳥居が途切れないのに驚く.そして勾配が結構急だし暑いし汗が滝のように吹き出して大変だった.

登るにつれて,緑が深くなり,俗世から離れた落ち着いた雰囲気の空間に誘われていった.鳥居は天界への梯子だった.

30分ほど登り,頂上に到達.

五等分の花嫁では5つ子全員頂上まで登っていたと思うのだが,本当か?ただでさえ重 (自主規制)

山を下る.今日は京都の色んな所を歩いて回る予定だったのに,すでに疲労困憊であり,先が思いやられる.

また,夏が撮れた

次に,銀閣寺に行く.駐車場を求めて彷徨うなどして時間を無駄にしたこともあり,着いたときにはすでに12時過ぎだった.

入るとすぐに銀閣が現れる.金閣のときは目立っていたのですぐに分かったが,銀閣はしばらくそれとわからなかった.金閣より一回り小さい渋い建物が銀閣である.

庭園は,緑が印象的だった.しかし,写真を見てみると,金閣のときと比べて特に緑が多いというわけではない.銀閣が背景と同化して,草木が全面に押し出されたのだろうか.

銀閣を探せ!

世界の始まりからそこにあり,世界が終わるまでずっとそこにありそうな建物だった.

銀閣寺のすぐ近くの哲学の道を歩いた.西田幾多郎を始めとする哲学者たちが思索に耽りながらこの道を散歩したことから名付けられた道である.森見作品でもよく出てくる場所だ.

哲学の道を端から端まで歩くのは疲れるので適当に切り上げて,次は京大に行く.レンガ造りの古風な建物が立ち並ぶ,知的な雰囲気の漂う空間であった.森見作品では,主人公たちがここで知的さからかけ離れた活動に勤しんでおり,そのギャップを楽しみながら歩いた.

次は鴨川に沿って北上して下鴨神社を目指す.鴨川デルタや賀茂大橋など,森見作品でよく登場する場所を見るのを楽しみながら,世界遺産にもなっている下鴨神社を参拝する.京都では神社仏閣を巡りまくっているので僕は今ご利益の塊になっている.

「四畳半神話大系」のクライマックスシーンの場所

森の中の長い参道を歩く.少し前にここで古本市をやっていたはずだ.今回はタイミングが合わず逃してしまったが,下鴨神社の古本市にはまたいつか来てみたいと思っている.

下鴨神社の森に足を踏み入れて蟬時雨を浴びながら,どこまでも続く古本の洪水を見たときの感動を,私は忘れることがないでしょう.この古本の大海で,いくらでも素晴らしい本と出会うことができるのだと考えると,武者震いがして,むんと胸を張りたくなりました.

―森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

君が代の「さざれ石」のモデルとなったらしい石があった.

休憩所があったのでしばし休憩.特大の抹茶かき氷を食べる.蝉がミーンミーンと鳴く中,僕の頭はキーンとしていた.

歩いて銀閣寺付近に停めてあるバイクまで戻る.途中,森見作品にしばしば登場する喫茶店である進々堂の前を通りかかった.入ろうと思ったがちょうど休みで残念.

バイクで少し南へ移動.八坂神社付近の駐車場に停め,清水寺を目指して祇園の風情ある通りを歩く.土産物屋や茶屋など観光客向けの店が立ち並ぶ.浴衣に身を包んだ男女が多く行き来していた.

しばらく歩いて清水寺に着く.流石にでかかった.どうしてわざわざこんな場所に作ったのだ?

江戸時代には,文字通り清水の舞台から飛び降りる人が絶えなかったらしい.自殺目的ではなく,願いを叶えるためらしい.不謹慎だがだいぶ面白い.

18時頃,バイクに乗ってこの日泊まるゲストハウスまで移動する.最初は旅館かどこかに泊まろうと思っていたのだが,宿を調べていたらゲストハウスなるものを見つけ,面白そうだし安かったのでそこに泊まることにした.古民家を改修した場所で,素敵な見た目の建物である.夫婦二人で経営している.とてもフレンドリーな方で,色々お話しできた.

夜は先斗町や木屋町通の方に行って「夜は短し歩けよ乙女」ごっこをしようと思っていたのだが,この日は朝からずっと歩いていて疲労困憊,今すぐにでも眠りに落ちれるほど疲れていたので,近場で済ませることにした.ゲストハウスの方から紹介された,歩いてすぐのところにある居酒屋に入る.

こぢんまりとした居酒屋だ.入るとすでに何人かの人がカウンターを囲っている.適当に空いているところに座ると大将や隣りに座っていた方から話しかけてもらい,そのうち会話の輪の中に入れていた.どうやら僕以外は全員この店の常連でよく来るらしいが,そのゲストハウスから新顔が来ることは多いのでそういうのには慣れているらしい.ひたすら関西の洗礼を受けていた.仙台から名古屋までフェリーで来た話をすると,「なんでずっと陸でこないのや!」と知らないおじさんにだる絡みをされまくったり,「お母さんの写真見せて〜」といってくるエロオヤジがいたり.それでその場の全員が突っ込むという感じ.これが関西か.......

お酒をたくさん飲んだ.最初は適当な日本酒を飲んでいたのだが,近くの高級ステーキ屋を経営しているという他のお客さんが,店から京都の地酒を持ってきてくれた.「伊根満開」という,色はワインのように赤く,味はちょっと酸っぱい独特なお酒だが,とても飲みやすくて美味しかった.本当にさらりと飲みやすかったので,調子に乗ってたくさん飲んでいたら「若いのに酒強いねえ!」と言われた.そうなのか?ただずっと座っていたので気づかなかっただけで,立ったら三半規管が死んでいた.

なんだか知らぬ間に「夜は短し歩けよ乙女」ごっこができていた気がする.一人でお酒を飲むつもりが全く知らない世界に連れて行かれた.

夜は短し,歩けよオタク.

この日行った場所

堺 → 伏見稲荷 → 銀閣寺,哲学の道 → 京都大学 → 下鴨神社 → 祇園,清水寺 → ゲストハウス

Day 6 (8/24)

8時頃起きる.この日は11時からインターン先のミーティングが入っているため,それに合わせて行動しなければいけない.

ゲストハウスで朝食を取り9時頃出る.まずは京都駅に行って適当にお土産を買う.

京都タワー

(何も考えずに生八つ橋を買ったが,賞味期限が近いのでお土産を渡せる人がかなり限られてしまった.)

その後適当にあたりを徘徊したりして時間を潰したあと,ミーティングに参加する.

ミーティングが終わったのが12時頃.17時半までに名古屋港に着く必要がある.そこまでは3時間ほどあれば行けるはずなので,余裕をもたせても1時間位あたりの見物をする時間はあるだろう.というわけで,昨日行けなかった木屋町通界隈を少しでも見てみようと思ってそこまで歩く.

まあ夜じゃないと雰囲気がまったくないのだよなあ.......この辺を見るのは宿題として残しておいて,また来よう.


通りかかった四条木屋町の界隈は,夜遊びに耽る善男善女がひっきりなしに往来していました.その魅惑の大人ぶり!この界隈にこそ「お酒」が,めくるめく大人世界との出会いが私を待ち受けているに違いないのです.

―森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

↑ これがやりたかった.

13時頃京都を発ち,三重の方を通って名古屋港まで走る.下道とはいえ,大きい国道はところどころ高速道路みたいなところがあり,ちょっと怖いところもあったが,風を切って疾走する喜びはバイクの醍醐味であると感じた.

雨にも降られず,無事時間通りに到着し,フェリーに乗りこんだ.

この日行った場所

ゲストハウス → 京都駅 → 木屋町通 → 名古屋


Day 7 (8/25)

8時頃起き,本を読んだり映画を見たりこの文章を書いたりしていた.

「四畳半神話大系」を読み返していたのだが,実際に歩いたことのある場所の場面ははっきり想像することができてとても面白い.場所の位置関係や距離感もわかるようになっていて,物語への没入感が全然違った.

ということは,仙台を舞台にした作品も同様に,強い臨場感を感じながら読むことができるのではないか?伊坂幸太郎を読む機運が高まっている.

今回の旅では,京都に興味を持って,京都のことを調べて,京都の物語を読んで,京都を歩くということをしたわけだが,同じ目で仙台や宮城を見たことがなかったことに気づいた.灯台下暗しと言うが,自分に一番近い場所の歴史や文化をもっと知れば,もっとこの街で生きることが楽しくなるんじゃないかな.旅行から帰ったら,宮城のことももっと知ろう,と思えた.

16時半に仙台港に着き,そこからバイクで家まで帰って7日間の旅を終えた.


振り返り

良かった点

  • しっかり旅先の予習をしたこと.おかげで非常に有意義な旅になったと感じる.
  • 時間が余ったときのための予備の見物場所も目星をつけておいたところ.彦根城や妙心寺はもともと行く予定はなかったのだが,予め時間が余る可能性を考えて軽く調べておいたので時間を持て余すことなく行動できた.
  • 現地の人と交流できたこと.ゲストハウスなどに泊まるとそういうことがしやすいとわかった.
  • おいしいものをたくさん食べたこと.

悪かった点

  • 具体的な計画はもっと早くから考え始めるべきだった.出発の3日前に考え始めるのは流石に遅すぎる.ある程度近くならないと天気予報を見ながら考えることができないというのも確かであるが,そんなに直前に見るところを決めるのでは予習が追いつかない.
  • これはどうしようもないところであるが,晴れると思っていた日に晴れないと微妙な気分になる.とはいえ,晴れると思っていた時に雨が降った場合の行動計画も予め少し考えておくべきではある.
  • 駐車場はすべての目的地でちゃんと調べる.現地に行けばなんとかなるだろうと言ってサボるのは絶対にやめたほうがいい.特にバイクの場合は停める場所がない駐車場が多い.今回の旅行でも駐車場を求めて30分くらいさまよったこともあり,本当に虚無なのでこれはちゃんとしたほうがいい.
  • 一日にいくらでも歩けるとは思わないほうがいい.
  • 京都だけでなく大阪ももうちょっと調べてくればよかったとは思った.

最後に

次の旅先であるが.

京都は必ずまたいつか行く.

あと当然バイクで北海道にも行く.ひたすらバイクで自然の中を走り続ける,というのがしたくなった.