禁断の遊び†Senior Tag†

やべー内容の記事なので受験が終わるまで書かないことにしていたのだが、時は満ちた。

君に、禁断の遊び†Senior Tag†を教えよう…。

これは、俺が通っていたアメリカの高校で、Seniors(高3)が卒業前にやる遊びだ。

参加は任意。6人チームを作り、トーナメント方式で優勝者を決定する。優勝者には、多額の賞金が与えられる(軽く10万円は越すだろう)。1ラウンドは1週間。大体1か月程度で、すべての試合が終了する。

ルールを説明しよう。相手チームのメンバーを服の上から水鉄砲で打てば、相手を倒すことができる。ゲームは月曜に始まり、土曜に残り人数が多いチームが勝つ。同点なら日曜日がサドンデスになる。また、学校の敷地内はセーフ。勝負は学校が始まる前と放課後である。

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水鉄砲しか使わないゲームでありながら、水鉄砲は本質でない

人生の岐路に立つ若者たちによる、微笑ましい水鉄砲ごっこ、最後の高校の思い出…などと甘いことを考えていないか?そんなはずはないだろう。ルールをよく考えてみたまえ。

素肌に当った場合はセーフである。つまり、真っ裸なら無敵なのだ。それは理論上の話で、まさか本当に裸になるやつなどいるわけないだろう、と思っていないか?甘い、甘すぎる。

みんなスッポンポンになるんだよおおおおおおおおおおおお

金へのどす黒い欲望と、夏の魔法がみなを裸にさせるのだ。男女問わず。街中で。

なお、卒業前の学年集会で、警察の人がシニアタグは公然わいせつだからやってはいけないと注意するらしいのだが、偶然にもその時は全員が警察官の甘い声によって一時的なトランス状態に陥り、何も聞こえなかった。こうして無事シニアタグは遂行された。

シニアタグは情報戦でもある。まず相手チームのメンバーの顔を知る必要がある。そして彼/彼女らの放課後のスケジュールを知る必要がある(部活、バイトなど)。そして、彼/彼女らの住所を知る必要がある。これらの情報を得るために、裏で多額のカネが動く。

また、男子諸君にとって、シニアタグにおいての目標は、第一に優勝して賞金を獲得すること、第二にかわいい女子のいるチームと当たることである。そして、俺のチームは奇跡的にもかわいい女子のいるチームと当たることになったのだ。

俺のチームメンバーはみんなチキって終盤まで何も行動を起こさなかった。まあ家にこもってれば無敵なので。俺は住所を特定されていなかったらしいし、さらにおれをほかのアジア人と人違いをしていたらしいので、ほとんど何もしなくても安全だった。しかしそろそろ相手チームのあおりがうざくなってきたので、終盤になって夜に襲撃をしたりした。夜の街を車で回り、相手チームのメンバーの家で待ち伏せたりした。しかし何も収穫は得られなかった。

ずっと0-0で何の展開もなかったが、土曜日にゲームが動いた。俺たちの作戦はこうだ。味方の何人かがわざと相手に見つかって、車で逃げる。そこで林までおびき寄せる。味方の一人が車から出て、林に逃げ込む。俺たちは林に隠れ、敵が追ってきたところを撃つ。完璧な作戦だ。おれは時が来たらすべてを脱ぎ去る準備はできていた。なぜか白衣を持っていたので、それを着て体を隠した。もちろん下には何も着ていない。林に移動する途中で一回人とすれ違った時死ぬほど恥ずかしかった。

作戦は結構された。味方の一人が林に逃げ込んできた。しかし追手はこない。相手は車を取り囲んで、車に残った味方を撃とうとしていた。もちろんみんなマッパで。車に残った味方は、その眺めをじっくり堪能した後、なぜか鍵を開け、相手に扉をあけられて撃たれた。こうしてゲームは終わった。

まあ俺は何も見せてないが相手を後ろから見れたので勝ちということで。はい。

金と下ネタが飛び交う禁断のゲーム、Senior Tag。日本でやったら余裕で退学ですね。でもクッソ楽しいよ。